RECRUIT かくれんぼ 採用情報

 

■正社員 アルバイト募集 ホールサービス、キッチン

 

 ●KAKURENBO D.N.A(かくれんぼの社風)

かくれんぼが開店した時にキッチンの中に貼った言葉が、温故知新でした。
「子曰く、故きを温ねて新しきを知れば、以って師と為るべし」 私たちは温故知新という言葉が好きです。歴史から学び、未来に向かって歩く風土が、未来永劫私たちにやすらぎと安心を与えてくれるものと信じています。時代の流れに、いたずらに流されるのではなく、座標軸をしっかり持って、新しき良き未来を創造したいと努力しています。

 採用情報

 

 ●MANAGEMENT PHILOSOPHY(経営理念)

私たちは食の分野において持続可能な社会形成のため、食を通じて技術の発展と食文化への貢献を行います。

 ●PHILOSOPHY(哲学)

今後、食に関わる産業は重要な局面を迎えます。美食のみに捉われ、ひた走った時代は成熟化し、時代は未来への食の在り方を求めています。今後、食料難と相まって、食が担う役割や在り方は益々重要となります。現代の社会において、食が持つ有用性は、極限られた範囲でしかなく、多様性が無いように思います。食は社会に与える重要なメッセージなどを発信することが出来、ライフスタイルや価値感、幸福の意味など、深く物事を考えさせてくれる役割も担えると感じています。

食を哲学的に考えれば、過去との相対性において、心の知能指数などを高めることもできます。人の幸福は絶対的なものはありません。そのほとんどが相対性によって感じるものだと考えていますので、遥か過去の食とを相対的に感じてみることも大切だと考え、今後の経営に課題を持っております。食はお腹を満たすだけではなく、美食を追及するだけではなく、広がりある分野へと成長しなければいけません。食が持つ多様性を引き出し、人々の幸福感を広げ、または再認識できることに役立てることが出来ればと思います。

食により、心と身体の健康を維持、成長へと繋げることも私たちの大きな目標です。新しい時代の食のために、今一度食の原点に立ち返り、そこから現代、未来へと思考をめぐらせてまいりたいと思います。

 

 ●OUR FUTURE(私たちの未来)

私たち日本人の感性は世界でも有数です。日本だけで一つの文明圏を説く政治学者もいます。レストランを作れば本場をしのぐものを作り、素材を扱う感性に優れ、サービスや料理においても世界の頂点を極めることができる能力を持っています。海外から料理技術を輸入する時代は幕をおろし、日本人は独特の感性を活かして創造し、胸を張って発信するべきと私たちは考えます。

しかし、日本において日本の食技術や文化が私たちが考えている以上に認知されていないことはとても遺憾です。食は文化なりと言われるくらい、人々にとって食文化はその国の文化や文明を計る世界尺度でもあります。もっと日本人自ら自信を持ち、世界に誇れる技術や感性があることを認識することから始めることが大切なのではないかと考えています。そして歴史を学び、経済を学び、社会を学び、哲学を学び、サスティナビリティという視点から食について考えることが出来れば、料理界に携る人たちも社会に必要とされていることを感じることができると考えています。

過去の、ただ美味しい、サービスが良いだけの狭い視野に埋もれず、広く社会を見て、世界のために存在するレストランであり、私たちであると考え行動することが、これからのレストランの使命です。世界の中の重要な日本として胸を張って堂々と発信できるようによく学び、常に人々にとって最も大切な食の在り方を考え、研究しています。

小さな枠に捉われず、大きく自由に羽ばたく心の翼を持つことが私たちの夢であり、追い求める姿です。食の分野はまだまだ未開拓です。

あなたの心が新しい食の世界を創り、地球を創るのです。

 

 ●CONTRIBUTION TO SOCIETY(社会貢献)

人の手で作った温かみのある料理を提供すること、心からのおもてなしのサービスを提供することが社会貢献に繋がる私たちの本分ですが、未来に羽ばたく子供たちへ、作る喜びや参加することの楽しさを教えたり、不遇なお年寄りの方たちへの寄付活動なども行なっています。今後、さらに地球のために私たちが出来ることをイベント活動などを通じて広く取り組んでまいります。

パスタ作り体験教室

JRとの共同イベント 『親子でパスタ作り体験教室』 若い人たちも集まり、幅広い年齢層で賑わいました。 赤い帽子は斉藤料理長。子供たちが作ったパスタをソースで仕上げているところです。

 

 ●BUSINESS PLAN(事業計画)

現在の日本は過去50年間に及ぶ飲食店の事業展開拡大に終止符が打たれました。社会においては歴史的転換期只中にあって、縮小経済、人口減少社会への逆流が始まりました。それに伴い、消費者の意識も変化しつつあり、本当に価値のあるものにのみ対価をお支払いいただける傾向が高くなっています。

選択の目も厳しく、見せ掛けの料理店においては淘汰されようとしています。ただ、私たちの会社は経済のみ追い求める組織ではなく、地球という限りある資源の中からものごとを考え、その結果、社会のニーズが起こり、そしてその社会の中の経済という考え方を持っております。サスティナビリティ精神にのっとって、これからの社会に求められる本当に必要とされるもののみを広く社会の中から感じとり、内容を伴った事業展開を行なってまいる所存です。

かくれんぼに於きましては、ご支援いただける方々が急速に増えつつあり、現在の不況の中にあって順調に伸びています。(感謝) 今後、高齢社会において食が果たす役割が大きく、高齢社会に対応した食文化を創造します。

私たちは、実体の無いものへの投資は厳に禁じ、資源があることを前提に、物と物の交換という原点を心に刻み、実直で社会にとって有益なものに対してのみ経済活動を行う社会事業家として活動してまいります。

北海道に於きましては、食の研究はもちろんのこと、ライフスタイル、ワークスタイル、新しい日本や世界の「価値」を創造する、研究を重視した北海道ファクトリーを建設したいと考えています。私たちが地球の未来を造っていくのです。

いずれにしても、利益が生じたからと、安易な店舗展開は考えておりません。未来の社会にとって求められる食と経済の在り方を追求してまいります。

代表取締役 辻合 明男

 

 

 ●BACK BONE(北海道流通事業所との連携)

イタリアンレストランかくれんぼは、有限会社 嘉楽が運営しており、もう一つの事業として食材の流通業を北海道函館で運営しています。レストランは人件費と食材費が経費のほとんどを占めます。飲食業と流通業の二本柱を築くことにより、食材調達においても相乗的効果を発揮することができ、飲食業から流通業へは商品開発のソフト提供、流通業から飲食業へは食材の供給が行なわれます。この二つの業種を柱とすることの意義は今後益々必要と考えています。

かくれんぼの経営方針は一見相反するものの調和をとることにあり、調和が生み出す圧倒的な
エネルギーを活かすことにあります。

点から線へ、そして円へ。

 

北海道事業所

 

 

 

 

 

 ●RECRUITMENT CONTENTS(募集内容)

★キッチンスタッフ、★ホールスタッフ
★一般事務(簿記会計の実務経験のある方募集中)

 

 ●DUTY CONTENTS(勤務内容)

・キッチンスタッフ:調理補助から調理へ

・ホール:ホールサービス

・一般事務:ポップ作成、経理、他

 

 ●WORKING HOURS(勤務時間)

時間: 9:00〜15:00、17:00〜23:00の間で応相談、シフト制 

 

 ●GUARANTEE(待遇)

★キッチンスタッフ ★ホールスタッフ
時給 850円〜1,100円 ※試用期間中は800円(180h目安)
他、A.能力給 B.特殊技能給 C.成果給制度
※特殊技能給とは、かくれんぼにおいて過去の経験が活かせる、既に
持っている調理経験値や、ソムリエ、長年に渡って習得したサービス技能など

★一般事務 
時給 850円〜
他、A.能力給制度 B.特殊技能給
※一般事務においての特殊技能給とは、パーソナルコンピューターに
おいてのフォトショップ、イラストレーターを使った作業やHP管理など

食事付き、交通費支給 (規定あり) ※車通勤応相談

 

 ●CONDITIONS OF EMPLOYMENT(採用条件)

健康であること 週3回以上勤務可能 高卒以上可 通勤できること 

 

 ●QUALIFICATIONS(応募資格)

18歳以上 経験不問  

 

 ●APPLICATION METHOD&ADDRESS(応募方法及び連絡先)

電話又はメールでの連絡の後、履歴書、職務経歴書をご持参ください。

また、お問い合わせやご質問等ございましたら、メールにて受け付けております。
5日以内にご返信させていただきます。

 

 ※正社員希望の方は、メールにて自己紹介を添えてお問い合わせください。まずは「正社員ガイド希望」と書いて送信してください。
  一人一人に応じて誠実に返信、対応させていただきます。
 

電話番号:0742-49-3228

メール:

 

 ●(有)嘉楽(かくれんぼ)社長から、社員希望の皆様へメッセージ

 

 

 【新しい価値の創造】

こんにちは。有限会社 嘉楽の辻合です。北海道から書いています。
世界は100年に一度の価値転換と言われる時を迎えています。私たちは今、新しい価値を創っていこうとしている時なんですね。
経済至上主義が終焉を迎え、これから先、私たち人類が安定して生きていける社会を創造しようとしている。
じゃあどんな未来になるの?と聞かれても、未来には行けないので、具体的に話せるわけではないんだけど、今、なにが起きていて、それはなぜ起きているのかという疑問を紐解いていくと、おおよその未来が見えるような気がします。

今、世界は食資源やエネルギーが不足してきていることから、さまざまなことが変化してきているのですよ。社会や経済も破綻するかのようです。

私たちって地球という閉鎖性の星に住んでいることを日常の中では意外と気づいていないのです。それは多くは自分を中心にものごとを考えるから、なかなか広い視野を持てないんですね。だから、地球が自らを維持するためにいろんなことを求めているような気がします。例えばインターネット。私には地球という自然が敷いた、神経網のように感じるのですよ。長い目で見ると、民族間や心のボーダーラインを越えていく。

なかなかこういうことって根拠が無いので、安易に言葉にすると、無責任なように感じられます。でも、インターネットが敷かれていなかったら?資源や環境問題の共通認識無しに、さまざまな国が経済発展していくと、地球の大気は汚染し、資源は無くなり、エネルギーもすぐに底をついてしまいます。事実を知る手がかりは、民が築くインターネットの中にあります。世界は今、持続性ある社会を造るために、節度ある成長をしていかなければいけません。例えば中国が日本やアメリカのように急スピードで経済至上主義を求めていったなら・・・?

世界人口68億人に対し、中国だけで13億人も居るものですから、その影響は多大なものとなります。経済力の驚異よりも、むしろこちらのほうが驚異だと思うのですよ。私たちが居る北海道の漁師町でも、スケソウダラや鮭などの魚の水揚げ量が10年前と比べて半分に減っていることからも、実感レベルで感じとれるんです。

国民一人一人が問題意識を持つことが大切なんですね。日本はと言うと?日本は不思議な国で、古来から自然をよみとる力がとても高くて、人と自然が深く関わりながら生活し、調和してきました。江戸時代のエコロジーも非常に高度であったと、世界が認めています。リサイクルも高次元で行なわれていました。

林業にしても農業にしても、うまく自然と調和を図りながら、自然に勝つというより、敬う気持ちで接してきたのです。どうですか?例えば用水路。うまく自然と調和しているでしょう?田園風景を見てもわかるように、自然との調和を図ることがうまい民族なんですよ。自分をすこしだけ消して、自然の声に耳を傾けてみると、少子化っていう意味もわかるような気がします。まるで人と資源のバランスをとろうとしているようです。

小さな島国でとめどなく人が増えるって限界があるでしょ。しばらくは経済成長社会が訪れるとは考え難いんだけど、逆に今の若い人たちは、賢く消費するようになった気がする。人口が爆発しながら無差別消費したらどうなるでしょう?誰にでもわかりますよね。君たちは五感で地球の声に耳を傾けているのかもしれないね。

こう書くと、じゃあ古い価値は必要ないんだと極端に考える人も現れるのですが、それは大きな間違いです。物が無かった時代なんてそう簡単に想像できない世界で、食べることもままならない時代を豊かにしてきてくれたのは先代たちです。一生懸命働いて、飢えから開放してくれたのです。だから、感謝ですよね。でね、たまにこんな言葉を聞きます。現代の若い人たちは、先代たちが築いてきてくれた世界で満たされているから、やりがいがないとか・・。ああ・・それ違うって思う。やりがいや充実なんて感じようと思えば、地球の裏側へ行けばいくらでもそういった活動はできるわけでしょう?やってみれば?と思う。

でもね、そんなことする必要なんてのもまた無いと思うんです。豊かな国を作ったからそれで次の世代の人たちが何もすることがなくなったのかと言うと、まったく違うんだよね。次世代には次世代の人たちがやらなきゃいけないことが沢山あると思うんだ。縮小する社会や経済をどう造っていくのか、こういったことも大きな課題だよね。でも、いまひとつ仕事に想いを入れることが出来ないなんていう若い人たちが多いと思う。それはね、視野を広げ足りないんだと思う。もうすこし広げてみれば、見えてくるんだ。こういった視野を広げることが知識労働社会、情報社会の特徴なんだよ。

過去はね、ボーダーラインがあって、国と国の争いがあって、なかなか各国協調しながら世界を造ろうとはしなかったんだ。戦争なんかはまだ浅い歴史だよね。ほんの数年前まで派手にやってたし、今もやっているね。いやあ、もうそんな時代じゃあないんだよね。もっと大きな問題が迫っていて、資源争奪戦なんてしている暇ないんだよ。それは僕たちが住んでいる地球にガタがきていると言ったらわかりやすいかな。各国が争っている間に全ての人の居場所がなくなっていくんだ。

新しい価値の創造ってなんだろう?簡単に言えば、今までの経済至上主義や個人主義の価値じゃなくて、もっと心豊かに幸福を感じれる社会を造っていくことだと思う。物やお金の中でしか幸せを感じたり、安心を得られないって、今までと変わらないから、生きることが窮屈になってくるよね。〜でなければ幸せではないという概念から開放され、もっともっと自由に幸福を感じることができる価値って創っていけると思うんだ。物という物差しと、心という物差しの二つで計り、そして調和させるんだ。

みなさんは今、景気が悪くて、「物」を大切にする認識が戻ってきたような気がする。それはそれで好ましいことなんだけど、でも、決して単純に「物」の時代に戻るわけじゃなくて、「物」と「心」の調和の時代の幕開けだと思うんだ。戦後、物が無い時代に「物」を求めてきて、「物」があふれ出すと、「心」のことも考え出した。この数年前までは、「物」と「心」の二極化が生じた時代だったと思う。「物」を求めた世代は高齢化し、「心」を求めてさまよった人たちは大人になってきた。「物」を求めた人たちは、「心」を求め、「心」だけを求めた人は「物」の大切さを改めて知るようになったんだ。そして未来は、「物」と「心」の調和を要求しているような気がするんだよね。

考えてみたら当たり前のことなんだけど、「物」と「心」、どちらも人には必要なんだよね。「物」だけでは満たされないし、「心」だけでは生活は成り立たない。バランスというものが必要なんですね。太陽と月、表と裏、天と地、土と水、そして物と心、どのようなものにも光と影があって、うまく調和して成り立っているんですよね。それが自然そのものだと思います。だから人にも自然を受け入れる生き方が一番やさしいのだろう。

アメリカ発の経済不況も、自然を無視し、経済のみを追求した持続性を欠いた結果なのかもしれません。で、僕たちはって言うと、サステナブルな社会を造ろうとしているんだけど、こうでああでって理想はあるんだけどね。なんでもいきなりそこへって難しいと思ってるんだ。やはりある一定の時間が必要で、プロセスってのが大切だと考えているんだ。どんな世代の人にも幸せになる権利があるからね。これからは共に考えたり手伝ってもらったり、コミュニケーションしながら、繋がりを大切にしながら、みんなと造っていきたい。

「今の社会はこういうところが窮屈だよね。それって安全かもしれないけど、何か物足りないよね・・。」「じゃあどんな社会ならいいんだろ?」 そんな会話をしながら、みんなで創ることが出来る環境をまずは造りたいと思うんだ。

決められた枠の中で生きるのではなくて、自分を縛る自分の枠を外して創造してけばいいと思う。お金も大切だから稼がなきゃならないし、というよりもむしろ若い人たちは稼いでいく力をつけなきゃいけない。ただ、その使い道が大切でね。どう使えば自分の人生にとって有意義なんだろうと考えることが大切なんだよね。

僕たちは今、ヘルス&ビューティな料理を研究中なんだ。それはね、高齢化していく社会の中で、美味しいものも食することが出来なくなってきている人が増えてきたり、子供たちが健全に食することが出来なくなってきていてね、そんな人たちのために研究しているんだ。僕たちはいただいたお金で研究に打ち込んだり、恵まれない人たちのためにお金を循環させる。一生懸命働いてきてこれから楽しもうというときに、成人病などで楽しく余生を過ごせない人たちに喜んでもらって、その得たお金で私たちの生活と、恵まれない人たちのために使わせてもらおうと考えているんですよ。みんなが素直に喜べる良い循環を作り出したいんだよね。

アメリカが破綻したのは、経済の循環を止めてしまったからじゃないかなと思います。また、日本人が稼ぐお金とは二桁も三桁も違うんですね。膨大に利益を搾取し、お金でコントロールし、しかも自らのところで止めてしまう。ある意味兵器より怖いかもしれない。だから、みなさんは、一生懸命働いて、得たお金で楽しめば良いと思うんだけど、ただ、余裕ができれば、少しで良いから、社会的弱者の人たちに協力してあげたり、地球に貢献すれば、心の豊かさも得られ、良い循環が生まれるんじゃないかなって。

環境技術を高めたり、食の未来について考えたり。それが先進国の使命だし、日本だけではなくて、世界の社会にも貢献してこそ、地球人として一人前ってことでしょう。

おっと、時間だ・・。夜中になってしまいました。そろそろお風呂入って就寝します。あ、そうそう。北海道の冬は、お風呂浸かって窓を開けると、クールミントのような風が顔を撫でるんだ。このひとときが大好きでね。あとね、ストーブの上にソーセージやじゃがいもを置いて焼いて食べることも好き。最近はファンヒーターが多いんだけど、僕はまだ昔ながらの石油ストーブ使ってるんだ。まあ、安全性ってことや便利さってことではファンヒーターに軍配あがるんだけど、ちょっとなにか焼いたりっていう遊び心がないので、僕的には昔ながらの石油ストーブが好きなんだ。

生活においては、この「無駄」がいいと思うようになってきました。

それではまた仕事のこと、人生観のこと書きます。

 

続く

 

 

 【仕事ができるようになるには?】

おはようございます。今日は北海道ではタコを捌いています。大きさにして一尾6kgのタコでね、大きなものだと40kgくらいのも水揚げされるんですよ。

北海道では水産加工をしていて、函館あたりから室蘭まで入札権を持って、漁師が水揚げする浜市場で入札するんだ。そしてそこから中央卸売り市場に流通するんだ。だから、流通の源流に居て僕たちは魚をさばいているんですよ。鮭やまぐろなんかも揚がるんだよ。北海道スタッフの中には、横須賀という人が居るんだけど、この人は出身が関東で、大学が北海道だったんだ。で、縁があって僕たちの水産加工場で働いているんだ。

もう3年経つんだけど、今では浜市場でプロ中のプロに交じって、入札して魚をセリ落とすこともできるし、包丁で鮭をさばくこともできるんだ。彼は元々プログラマーでね、かくれんぼのサイトも彼が作ったんですよ。今、日本でも歴史の深い一流の包丁屋さんの包丁に興味があって、一つずつ揃えていってるところなんだ。最初2年間はわからないことだらけだったんだけど、3年目にして逞しくなってきたよ。努力家なんだ。年は32歳。彼曰く、最近東京へ帰って地下鉄乗ってると、「僕は北海道でプロの仲買人たちに交じってセリを行い、海の流通の仕事をしているんだなあ。なにか強くなったような気がする。」って言ってた。日本の包丁の技術ってすごいだろ。最近はよく、日本の刀が映画でもよく登場してるよね。その技術を使った包丁だから、それはもうすごく切れるわけ。綺麗に手入れして眺めているだけで、引き込まれていきそうなんだ。

世界の日本になったのは、やはり技術なんですね。日本の技術は世界で一番だから、北海道でも中国の人たちが買い物に来ると、たくさんたくさん買って帰るんだ。ただ、この20年間くらい、そういった技術の伝承も消えていってるような気がする。日本から技術が無くなると何が残るんだろう?誰にでも長所、短所があるように、日本にも長所短所があるはずで、その長所が技術だったんだよね。今後ね、世界が日本に、「日本さん、これお願いしますよ。」と依頼してくることもなくなるかもしれない。そんな日本じゃ魅力ないし、何か寂しいと思うんだよね。なにより日本の経済が厳しくなる。流行りのインターネットビジネスにしたって韓国やアメリカのほうがずっと上だし、資源はないし、世界の人たちは日本の何に魅力を感じるんだろうね。

僕はどうもこういった問題のひとつに教育が大きく関係しているような気がするんだ。近頃、勉強はできるけど、実社会に入っても出来ない人が増えてる。しかも、頭はいいんだけど、勉強ができたら仕事ができると勘違いしているんだろうか、すこしつまづいただけで、辞めていく人が多くなったね。ここのところが大きく違うんだけどね・・。

理論と実際の、実際が仕事なんだけど、実際の仕事は決して理屈通りにいかないのが通常だよ。だって授業ではビジネスチームワークを習得しないだろ?環境にしたって、静かに流れていて変化が無いのが授業で、仕事はお客様がいて、経済が絡んでいて、いろんな人の想いなんかも渦巻いていたり、とにかく予期できないことが沢山ある。静が授業で、動が仕事ね。

だから、実際体験してみないとわからないことが沢山あるんだ。物の順序にしても理屈通りにいかない。習得するにはひたすら感じとっていくしかなくてね。授業はお金を払って享受するもので、仕事はお金をもらって果たすものだから、全く異質な世界なんだ。でもね、勉強は、仕事が習得しやすくなること、体験して慣れてくると、応用が効くことの良い面がある。体験から得た学習の幅や奥行きを深めてくれて、応用が効くようになる。行動の上に理論や知識が相乗効果をあげるんだよ。

多くの人は、学校の勉強がすぐに役立つと勘違いしているのか、習得するまでに何かが違うなんて余計なことを考え始めるんだ。で、私には向いていないなんて変なことを言いだす。やれやれ・・。それって、学校を途中でやめることと同じことだろと思うんだよね。学校はね、お金を払って教えてもらうところで、職場はね、お金をもらって果たすところだから、難しいし、厳しいのは当然なんだよ。

古くから言われているけど、「忍耐」、「努力」、こういったことが欠けていて、「心」を強くしなければいけないって思うんだ。「きっかけ(機会)」が生まれ、「行動」がそのあとに更に強い「動機」を生んで「形」を作っていくんだ。「きっかけ(機会)」が生まれても、動機」が「成果(形)」を導き出すまでには時間が必要なんだ。その間、「忍耐」、「努力」といった心の強さが必要なんだよ。簡単に誰でもできるなら、それは誰であっても構わないんだ。人間でなくてもいいかもしれない。 

みんなが、生きている実感を感じたいと願うなら、やはり努力しなくちゃね。努力や忍耐のあとに成果が生まれ、人に喜んでもらって、充実ややりがいが生まれるんだ。そして生きている実感が生まれる。この仕組みって古今東西変わることはなくて、歴史上でも歪んだことはないんだよ。ああ・・いや・・、日本のここ20年だけかな・・。

自然が豊富で、安全な日本でいつまでも生活していたいなら、やはり努力しなくちゃね。僕たちサービス業って心が強くなければ務まらないんだ。社会貢献だってそうだろ、心が強く愛情が深い人でないとできないんだ。愛情の持続も心の強さが生むんだと思う。

僕のおじいちゃんは人命救助をして表彰されたんだ。子供2人を池から助け出したんだよ。僕とは逆に、林業に携わっていたんだ。ある日、山仕事をしていると、子供が叫ぶ声が聞こえたんだって。小さな小山を介して向こう側に池があることが脳裏をかすめたらしいんだ。で、「池だな!」と思いきや、一目散に山を登って眼下を見下ろすと、子供が2人、今にも沈みそうな姿が目に映ったんだ。それでまた一目散に山を降りていって、躊躇せずそのまま池に飛び込んで2人をかかえて池から土手に投げるように上げたらしいんだ。いやあ・・2人を助けるなんて常人では出来ないから、みんなは真似しないでね。

でもね、この事実から僕たちは学ばなければいけないことがある。おじいちゃんは、それは心の強い人で、仕事も素晴らしい仕事をしたんだ。で、僕はそれを聞いたときこう思ったんだ。「ああ、そうだよな、池で溺れている人を助けるって、泳げなきゃいけないし、心が強く、愛情が深くないとできないよな。」ってね。でないと二重遭難になるだろ。だから、日ごろから心と体を鍛えなきゃね。

人って良くも悪くも、まわりの環境に影響を受ける動物でね、世界がどうなっていても、日本の環境から抜け出ることができにくいんだ。過去に日本の中での循環システムは出来たんだけど、世界の中の循環システムはできていない。しかも現代は、欧米ナイズして日本の中の循環システムも消えてしまっている。僕たちは地球に生きているんだから良いわけないよね。いろんな危機が叫ばれる中、自分の幸せばかりを考えていると、幸福は訪れない。幸福も循環するものだからね。狭い社会に流されると立ち位置を見失ってしまうんだ。

人は人に認めてもらってこそ自分の存在が確認できるんだ。「私たちは今、ここに生きている。」って。だから、視野を広めて、世界が何を求めているかを考えてみよう。そうすると君たちがしなければいけないことが理解できるよ。今、そんな環境に居ないから出来ないと諦めてはいけない。心の豊かさを求めることによって出来るようになるよ。情報社会だから、地球の裏側のこともわかるわけだろ。日本の調和と循環する仕組みは世界が必要とするものなんだ。

先日読んでいた脳科学の先生も書いていたけど、行動が脳を活性して心が活発に動きはじめるんだって。だからね、机の上で考えてばかりいないで、とにかく行動してみよう。で、すこしうまくいかないからって諦めない。そこで諦めると自信がなくなって、堂々めぐりがひどくなっていっちゃうよ。仕事はね、行動でもって五感でもって習得していくもの。まわりを気にせず感情に流されず、注意を受けることを恐れず、3年間ただひたすら無心でがんばろう。そこを越えると輝く世界が待っているよ。そしてかくれんぼはね、そんな君たちを応援するよ。

 

さてと、今日は北海たこ400kgさばいています。そろそろ仕上げの頃だから行ってくるね。あ、そうそう、昨日、「火天の城」っていう映画、DVDで観たんだけど、いやあ・・感動したよ!そこで改めて日本の技術の素晴らしさや、それを支える仲間たちの熱い想いが涙を誘うんだよね。 いい国だ。

 

続く

 

 【未来が見えてくると、指針がわかる】

近年の社会的問題は、世界的問題と言って良いと思う。世界の民族が競って領土を奪い合った時代から、世界が共通認識を持って地球的規模の問題に取り組まなければ、存在そのものが危うくなる時代になった。すこし難しい話が続くけど、僕はこれを書かなければいけないと思うんだ。この問題は日本の若い人たちが抱えている重要な問題に繋がっているからね。適当な言葉を並べて幸福マニュアルを語るような人間にはなりたくないと思ってるから。

日本は不景気だと言ってもまだ物が無い世界には住んでいないんだ。だから、いまいち何をしなければいけないかを理解していないんだよ。いや、できないと言っていい。それにはさまざまな問題があって、その多くは、地球環境の悪化が、急速な変化を求めているんだけど、その変化に対応できなくなっていることから来ているんだ。

たとえば教育。理論重視で体験型ではないこと。これだけ情報が溢れる社会になって、むしろ必要とされるのは、体感することや、社会の持続性を考えた教育が必要なんだけど、まだ過去の世界の教育をしている。もう少しマクロな教育を行い、取捨選択を未来に向けて行う必要があると思う。それは日本という領土を中心に置いた教育ではなくて、世界を視野に置き、今後世界が心の国境を越えて、世界共通認識を持っていくということを頭に置いた教育に変えていかなければいけないと思う。

今、地球はサステナブルな環境にしていくことを求めているんだ。近年、スポーツなんかでは世界で活躍する人が増えてきているけど、日本を知ってもらう上に於いても良いと思う。そして食に携わる人たちももっと広い視野を持って、日本の食文化の素晴らしさを発信したり、世界の食文化を学んでいく必要があるね。日本人がまわりの人たちだけじゃなくて、世界に必要とされる日本人でなきゃね。情報社会の良いところは、誰でも世界に発信できること。だから日本の良いところを発信しよう。

どう?家の中(日本)がいくら安全でも、それが崩れかけた崖の上に建っていたら?

もうそろそろ自分を大切にしてもらえるには?を考えないとね。

僕たちは今後、世界的食の危機を迎えるにあたって、さまざまな視点から食の在りかたを考えていかなければいけないと考えているんだ。来るかどうかは絶対とは言えないけど、(来なければ来ないで嬉しい。)でもね、誰かが努力していないと持続はできないものでね。で、美味しい、楽しいということも大切なことだけど、他にも、この食の業界が役立つには、他に何が大切で何が出来るんだろう?と考えてみること。有限会社 嘉楽には、食糧生産確保というテーマのほかに、「医食同源」というテーマがあるんだ。これは現在の高齢社会や、子供たちにとってとても大切なこと。そして今後、世界が必要とすることだと考えてるんだ。しかもそれは他の資源や環境を犠牲にしたものではなくて、エネルギーの使い方など、持続性という概念を念頭に組み立てなきゃならないって考えてるんだ。

若い人は少し立ち止まって考えてほしい。今、日本は高齢社会だろ、そうすると資本主義社会の経済は高齢者を対象に全て組み立つんだ。例えばテレビ、高齢者が好きな番組が増えるし、ニュースにしたって高齢者が好むような報道の仕方をするんだ。ショッピングなんかもそうだよ。陳列が変わる。もちろん教育も過去の古いまま。それはそれで良いんだ。なにも問題ないんだけど、ひとつ問題があるとすれば、若い人たちはそれに流されていいのかってこと。幸いにも情報社会だからね、視野を広げることによって捉われることはなくなるから、もっと自由に世界を視てほしいんだ。ご年配の方々は本当に素晴らしい国を作ってくれたんだ。で、若い人たちはそこで立ち止まってはいけない。世界に求められる日本にしていくことが大切なんだ。もう自国だけが繁栄していて良い時代ではない。

経済はいつの時代も大切だけど、至上主義という名がつくくらいの偏った考えではだめ。もう地球(時代)はそれを求めていないんだ。広く通用する文化であり、広く繋がる社会であること。心を開放し、自由に考えていこう。食は今後益々必要な職業となるんだ。だから、料理界も古い枠を越えて広がりを持たせなくちゃね。未来に食が果たす役割は大きくて、ほんとうに大切なんだよ。まずは日本を見直して歴史や文化を勉強し、その得意なことを世界に発信していこう。日本の過去には素晴らしいものが膨大にあって、みんなに目を向けてもらいたいと待っている。

これまでの日本は「物質的に豊かになる」という全国民が共有するシンプルな社会だったんだ。未来は、そこに異なった豊かさを求めるようになり、サスティナビリティ(持続可能性)社会を築こうとしている。だから古い価値に捉われていないで、世界のみんなが幸福になれるように努力していく日本人になろう。それは自分たちのところへ還ってくるからね。

他にも問題はたくさんあるんだけど、世界の人口統計を考えてみると良いよ。特に今、日本だけでも調べてみるといい。その世代世代によって価値が違うから、それを読み解いていくと、なぜこうなの?で、どうすればいいの?ということがわかってくるよ。

近年、若い人たちの間では、物を持たないこと、自分だけのものではなくて、友達なんかと共有することなんかが時代風潮として表れているけど、資源をみんなで共有するということなので、本当に良いことだと思う。昔の日本人もそうだったんだよね。物を大切にしたんだ。おすそわけや、古着を与え合ったり、循環させていたんだ。僕も本だけは人に貸したくなかったんだけど、書斎に並べてあるだけじゃもったいないなあ・・って考えて、みんなに貸し出すようになったよ。そういえば、ブランドなんかもそうだけど、最近はレンタルも始まったね。高価なものだから、買うには厳しいんだけど、デートなんかで、使いたい時だけ使えるっていいよね。所有欲もほどほどにしないと、そのために膨大な時間が浪費されちゃうよ。

いくら持っても棺おけに入れていけるわけじゃないし、それより短い人生という時間をどう有意義に過ごせるかを考えたほうがいい。そうそう、僕たちの会社はね、将来こういったライフスタイル、ワークスタイルの創造を実現させようと考えているんだよ。いわゆる新しい「価値」でね。豊かな生活とは?有意義に働くには?たいせつな時間とは?こういったことを北海道に於いてモデルとして作ろうと考えているんだ。今僕たちは「北海道ファクトリー」と呼んでいるんだ。未来の価値でね、それを世界にモデルとして発信したいと考えているんだ。近いところではグーグルの会社なんだけど、でも、ちょっと違う。

例えば女性が出産しても子供のことを気にしないで働ける環境があれば?それは自社の敷地内に自社で保育所を作るとか考えたり。それを価値を共有するみんなが協力して協力金という形で経済を成り立たせたりね。そうすると休憩時間なんかは子供と一緒に食事できるだろ。例えば東京からの単身赴任でも、ファクトリーにログハウスなどのコテージがあれば?夏休み、家族が遊びがてら滞在してみんなで楽しめるだろ。これからの時代は交通機関も安くなるから出来るよね。また、仕事場の中に講堂を作りたいんだ。図書館なんかもね。自由参加だけど、講師を招いて勉強しながら仕事を身につけていくんだ。あとは、社員のためと、外部から視察に訪れる人たち、観光客のためのナチュラルレストランなど、人間に優しい環境作りを目的としていてね、そこには新しい価値を創造するためにみんなが考えていく環境を作りたいと思う。デザインや空間作りにも力を入れるよ。休憩時間、シアタールームなんかもあるといいね。芝生に寝転んで読書するのもいい。

フリーに出入り出来る、外に開かれた時間空間、そして価値を創ろう。

でも仕事は最先端を行きたい。技術開発、価値創造、食の研究、そして食の生産と製造と、知的生産。そしてそれを世界に発信したいんだ。かなり広大な敷地になるけど、エネルギーは自社で賄いたいので、資源を循環させる仕組みで運営したい。いわゆる敷地の中の全てのものが消費型ではなく、循環型で運営できるようにしたい。投資は物への投資と、人への投資をよく考え、過去の経済至上主義の価値で行なうことはありません。物への投資はあくまでも持続型のために費やし、人への投資は時間や価値のために行ないたいと考えているんだ。他社との競争や対立を共存、共有に変えていくことによって、独占欲の奴隷にならないで済むから。持続とはね、調和と循環によって成り立つんだ。

そう簡単なことじゃないけど、これが僕たちの夢なんだよ。この目標に向って日々考えたり、行動したり、楽しんだり、悩んだり、そういった事が生きるということだから、叶わなくても行動に移していく価値は十分にあると思う。もし、僕の世代でできなかったら、他の人が受け継いでやってくれたらいいな。

価値が変わるということは心が変わるということなんだ。より幸福を感じることができる価値を創っていきたい。自由と責任ということを一人一人が心で考え、心を正しく開放し、「自由」に使われるのではなくて、「自由」をきちんと扱えるような社会を作りたいね。みんなも時代とともに変わっていこう。

新しい未来に向って。

 

今日の北海道は良い天気です。空気が綺麗なので、光もきれいです。

 

続く

 

 【理想に向って】

さて、目的地は話してきましたが、理想となる世界に到達するには、とても長い年月がかかるんです。僕たちは、未来の希望に向って歩き、現実を生きなければいけません。希望があるんだけれども、そのプロセスが非常に大事なんだよね。なんでも変化するときは急激すぎると多くの痛みを伴う。世代交代し、次世代が引き継ぐたびに少しずつ変化が行なわれるんだ。でも、今の日本はまだ世代交代が行なわれていなくてね。今やっと始まったばかりなんだ。よく聞く話だと思うけど、大昔から「今の若い者は・・」と言われ続けてきたように、今の若い者は・・という社会なんだけど、しかし確実に若い世代が社会の価値を創る時代になったんだ。

古い尺度から見ると、新しい価値はくだらないことをしているように感じるんだ。でも、古い価値からは理解できない何かをしているんだ。一見くだらないことをしていないように見える事が結構大切な未来だったりする。僕は幸い、子供から若い人たち、同世代、そして高齢者まで幅広く付き合いしているので、それぞれの価値感がよく見えるんだ。昔からそうでね、気持ち良い存在の人たちだけと付き合ってきたわけじゃなくて、いろんな人とコミュニケーションをしたかった。温故知新という言葉が好きなんだよね。

日本はこれから価値転換するまで、少し厳しい道を通るだろう。5年くらいはかかると思うんだ。遅ければ、10年かもしれない。まあ、そう簡単に価値転換はできないのは、全ての人に幸せに生きる権利と異なった価値があるからね。僕は決して価値転換を急いでいない。可能かどうかは別にして、「全ての人に幸福を」が、僕の願いなんだ。だから実現しなくても努力し続けるんだ。為したか為せなかったかではなくて、何を為そうとして行動しているかが大切でね。

ひとつ疑問があってね、それは以前も書いたけど、今後、若い人たちが世代交代をするにあたって、自分たちの行動に意味があることを認識しているのかなってこと。ある程度未来を予測することは知識情報社会に於いて可能だと思う。そして未来に向って歩いているのかどうかを確認できれば、それは比較的安定した人生を送ることができると思う。君たちはすでに潜在下で大切なことをしているのかもしれない。それを意識下に置こう。

世界の誰しもが幸福を願っている。未来を完全に予知することは難しいけれど、自然や社会を知ることによって、見えてくるから、あとはみんなが創っていけばいい。誰かが言っていたけれど、「唯一の未来予知の方法は、未来を造ってしまうことだ。」と。キーワードは持続可能な社会だね。

僕たちが今後心がけていきたいことは、技術大国としての日本を推進していくこと、そして自分たちが参加して社会を創っていくこと。コミュニケーションを大切にし、価値を理解し合い、世代間、個人間の溝を埋めていくことです。相手の存在を認めて調和を図ろうとする気持ちが大切でね。あとは目的があっても急がないことかな。視野を広めながら歩いていこう。そして地球が求めていることに応えていこう。


すでにその環境は整っている。

関心の輪から、影響の輪へ。

 

続く

 

 【技術とサービス】

かくれんぼは、時間、空間、技術、サービスが調和し、一つのトータルイメージとして存在しているんだ。技術は技術として独立して存在するのではなく、サービス、空間、時間と、お客様が五感で感じるあらゆるものが一体となって、価値を生むのだと考えているんだ。中でも技術とサービスという、スタッフが直接的に創り出すものには思い入れが強いんだよ。大きなサービスというカテゴリーの中に技術が含まれるのがかくれんぼなんだ。どうしてかって言うとね、キッチンの中で仕事をしていて、お客様が見えない場所であっても、「どう作ればお客様が喜ぶのだろう?」って考えながら料理を作ってるからなんだ。みんな、喜んでいる笑顔や、感動している顔を見るのが嬉しいんだよ。

人を想い、人の心が入らなければ、優れた技術も人にとって有意義なものになるとは限らないんだ。だから、技術もサービスなんだ。もし、ファミリーレストランなんかで働いていた経験があるなら、かくれんぼのキッチンは、全く違う世界だってことに気づくはず。そこには人が人であるために、歴史上脈々と受け継がれてきた技術と魂があってね、今では少なくなったけど、かくれんぼには感動が生まれるための、鼓動と熱い血が脈打ち、膨大な時間の中で幾多の人たちが育ててきた技術の歴史が脈打っているんだ。

最近は、電子レンジだけで調理できるレストランのチェーン展開をしている会社も出てきているんだけど、僕たちのレストランとは別世界のレストランなんだ。僕たちは砥石で包丁を研ぎ、野菜の声に耳を傾け、火を操り、直感、感性、経験、理論を駆使して、全身全霊で料理を作るんだ。そして何より、見えない客席のお客様を心の目で見つめている。そして一枚のお皿に心を盛り付けるんだ。「今おいでになられたお客様たちから小さな子供さんの声が聞こえたな・・・。辛い料理はだめだろうから、こしょうを控えめにしよう。」「このオーダーの仕方はいつもの方だな・・。少し塩分控えてほしいって言ってたな。」 そしてリーダーがみんなに声をかけてチームが動きだす。

途中で誰かがつまづいても、違うスタッフがフォローに入り、怠りなく、依頼を受けた仕事に応えるんだ。  プロとして。

新しいオリジナル料理を創ったりするんだけどね、基礎ができて自在に素材や道具と語れるようになれば、料理のアイテム数は無限になるんだよ。〜の作り方なんていうマニュアルなんて必要ないんだ。誰しもが持つ、人間の素晴らしい能力が開花して導いてくれる。それには好きにならなければいけないけどね。

「好きになるって?」と思った人、意外に思うだろ?あのね、みんなは料理が好きだからということでこの世界に入って来るだろ。でもね、余程勘の良い人でない限り、2年目くらいまでは悩むんだ。「あれ・・、料理がわからなくなってきたぞ・・。なんでかなあ?」って。笑 クッカーって、華やかで人気なんだけどね、やはりそこはそれ、我慢と努力が大切なんだよね。これって料理界だけに限らずなんだけどね。以前も書いたけど、プロになるには、それ相応の努力が必要なんだ。 でもね、最初の数年を無心で越えることができるとね、食材や道具が少しずつ君に語りかけてくるんだよ。「え?どうやって?」と思うだろうけど、目に見えるものが全てではなくて、目に見え難い世界があるんだけど、修練しているとね、その世界の扉が開くんだ。素材を作った人や、道具を作った人たち、お客様の感動の声も聞こえてくる。そうなることが出来たら、君はもう自他ともにプロフェッショナル。

夢と希望に溢れ、胸を張って生きていくことができるんだ。努力をすることが本当の「好き」を作ってくれる。

ひとつ君たちにお願いがあるんだけど、技術はね、ただのテクニックだけじゃ完成されないし、二流で留まるんだ。一流を目指してほしいんだけど、一流と二流の差ってなんだと思う?それはね、すごくシンプルなんだけど、お客様に美味しく食べてもらいたいという本気の心なんだ。逆に言うとね、本気の心が一流の技術を身につけさせてくれるんだ。「ええ?なにこれ?なんでこんなに美味しいの??」なんて言ってもらったら、「ああ・・、やってて良かった!」って思うよ。ね、楽しそうだろ?お金を頂戴して喜べるなんて、ちょっと贅沢だけど、でもそれには努力と継続が必要だよ。

さて、サービス。一言で言うと、奥が深い! 技術もそうなんだけど、幅が広くて奥が深いんだ。心の成長を促してくれて、心の知能指数が上がるよ。そして心の豊かさを育むことができるんだ。僕たちって目に見えないものを大切にしているって言っただろ。でね、サービスはそんな目に見えないものを見せてくれるように誘ってくれるんだ。人に接することによって自分の心が呼応して感じる心と良心や愛が覚醒するんだ。

ついつい人って先に求めてしまって、人とうまくいかなくなって、仕事も楽しくなくなったりするよね。それをね、ちょっとだけ自分を消して先に良い言葉を相手に与えてあげてごらん。ちょっとの気持ちが大きく世界観を変えるんだ。なにも難しくはないんだよ。要はちょっとの勇気と慣れなんだよね。仕事がうまくいかない理由の多くは、人との接し方がわからなかったりするんだ。人に幸福を与えることができる人ってすごい超能力だよね。だっていくら良い大学出て、政治や会議で数字を並べて賢いこと言ったり、人が理解できないような難しい言葉並べて幸せを解いたって、どう?心に響く?そんな言葉の羅列よりもね、「今日は少し明るいお洋服をお召しになられていますね。お似合いですよ。」と、こんなほんの一言が、 「嬉しい〜。」と、人を幸福にさせるんだ。

ちょっとの気づきが大きな結果の差を生んだり幸福になったりするんだよね。

いい仕事だろ?覚えると、心の魔術師になれるよ。あ、でも、口先三寸では伝わらないし、かえって失礼になるときもあるんだ。人の良いところを探してあげて、その良いところを伝えてあげるんだ。ただね、日本人の唯一の欠点は、人を褒めないことなんだ。誰にも絶対に良いところがある。100人居て、人を褒めることが出来る人って、1人か2人。これがなぜだか僕にもわからないんだけど、内部(仕事場)においては、極める目標が高いことかもしれない。まあ、これは素晴らしいことだと思うんだけど、でもそれだけじゃないような気がする。もう一つには、多くの人は愛を与えるより、先に愛を欲するからなのかもしれない。愛を与えることができれば、愛は手に入るんだ。愛を与えることが嬉しくなれば、プロへの入り口の扉が開かれるんだよ。

ひとつアドバイスだけどね、愛を与えて返ってこないとか、お客様に叱られたからって落ち込んでいてはいけないよ。僕たちはお客様から来店していただくという行為を先に頂いているんだ。遠いところから来店くださる人も沢山居られる。本来なら逆なんだ。その好意に感謝して応えなくちゃいけない。アルバイトであっても、そういった好意を頂戴し、お金を頂戴している限りは、「プロ」なんだ。僕たちはお客様に生活を支えていただいている。まずはプロの自覚とプロらしく振舞うこと、これが大切なんだ。

もちろんサービスにもたくさんの技術がある。ワインのサービス、ソムリエナイフの使い方、手先を美しく振舞うことや、足の運び方、言葉の美しさなど、まるでモデルのようだけど、ダンスも修練が必要なように、サービスの振る舞いもそう。なんでも美しく見せるには修練する努力が必要なんだ。

但し、やはり心の美しさに勝るものは無い。

時を重ねて、人の喜びも悲しみも知って、一流のプロフェッショナルになるんだ。

 

技術とサービス、目に見えるものと見えないもの。二つ揃って完成されるんだ。

 

続く

 

 【こだわる?】

最近よく、「こだわる」って言葉を聞くんだけど、素材に対して良いものを使ったり、良い技術を使ったりして、良いものを作ろうということの象徴的な言葉として使っていると思うんだ。それはいいんだけど、ちょっとここで、プロ意識として、「こだわる」って言葉を真剣に考えてみよう。

僕はね、こだわるって言葉を使ったことがないんだ。全てにおいて完成形ってないと思っているから、こだわることって、「捉われる」や、「留まる」って言葉に聞こえちゃうんだよね。こんな句を知ってる?「まだ足りぬ、踊り踊りてあの世まで」。歌舞伎俳優で初めて文化勲章を受章した、尾上菊五郎さんの辞世の句なんだ。この句が好きでね。こだわってしまうと、こんな句が出てこないと思うんだよね。この人は本当に踊りが好きだったんだと思う。

なにか人って、あせってゴールを求めているような気がするんだ。まるでテストの点で人間の評価が決まるような強迫観念のなか、早く100点とりたい!みたいなね。でも、世の中には100点という点数なんてそうそう存在しないと思うんだ。「こだわる」と聞いたときに、どの時点でこだわっているのか、何にこだわっているのかってよく観察してみるんだけど、その多くは、もうそこでゴールなの?という次元だと僕は感じたりするんだ。ゴールはもっともっと先にある。数年経験しただけで捉われないようにしたいね。

もちろん流行り言葉だから、そんなに気にとめてはいなんだけど、プロという職業の見地から言うと、こだわった時点で技術や感性もそこで止まってしまう。そしてあとの楽しみが無くなってしまうと、こう言えるんだ。あまりゴールを意識したり、点数を意識しないで、「もっと良いもの作れないかな?」や、「もっと美味しくなるかな?」って考えたほうが、日々仕事が楽しいし、上達も早いと思うんだ。

もしこういう硬い言葉で表現するなら、僕は、こだわらないということに、こだわる。僕は仕事が好きなんだよ。でね、昨日の自分より今日の自分。今日の自分より明日の自分で、毎日少しずつでもいいから何かを発見したいんだ。そのほうが楽しくてね。急いで人間関係壊したり、つまづいて面白くなくなって辞めてしまうより、毎日少しずつでも進歩しながら継続するほうが、長い目で見たとき、余程成長するんだよ。童話のうさぎと亀って、結構本質ついてるよね。

ちょっと数字遊びしてみようか。68億人の人が1円ずつ寄付すると、68億円集まるんだ。一日10ページの本を毎日読むと、一年間で3650ページだろ。仕事で玉ネギの皮毎日5個剥いたとしたら、一年間で1825個剥くことになる。ね、上達しないわけないんだよね。だからね、早く、一気に、全部覚えなきゃっていう強迫観念から自分を開放しよう。

多くの人はね、たくさん覚えることがあるから、早く早く覚えなきゃって急いで、そんなに早く覚えることなんて出来ないのに、自分で自分の首を絞めちゃうんだよね。時間がね、「慣れ」っていうのを教えてくれるよ。むしろあせりという気持ちが邪魔になって、逆に覚えることが遅くなる。冷静に、無心にね。かく言う自分も、たまにそんな時あるんだけど、「いやあ・・まだまだだなあ。」って思うんだ。僕はそんなとき座禅を組んだり、大好きなお風呂楽しんだりしているよ。あせりは人生をつまらなくするって思ってるからね。

そうそう。かくれんぼスタッフのみんな、これを見ていたら、新入社員の人たちをうまく導いてあげて。道標が大切だから、時間軸の中に指標を立ててあげるといいよ。

目標を作ることは大切だけど、そのプロセスであまりこだわったり、捉われたりしないようにね。多くは他人の目を気にしすぎるから捉われたり、あせってしまう。集中して修練しよう。それでもあせってしまうって?笑 じゃあ、あせらないようにしようと捉われたり、こだわったりしないようにしよう。禅問答みたいだね。笑 これも社会に出たときに越えていかなければいけない大切なことなんだよ。そわそわせず、気を鎮めることができる強い心を覚えよう。

あとは慣れさ。時間が解決してくれる。

技術やサービスは人の営みにおいて深みがあるんだ。情報のようにサッサと通りすぎていては本質を見失ってしまうんだ。

 

「春は花、夏ほととぎす、秋は月。冬雪さえてすずしけりなり。」

 

続く

 

 【北海道の仕事】 

嘉楽の北海道の仕事はね、水産加工メーカーなんだ。実はこのメッセージは北海道から書いているんだ。函館から少し北へ行った大沼公園の太平洋側に位置する鹿部町ってところでね、水産資源や農産物が豊富なところなんだよ。僕も10年前までは、かくれんぼの厨房にいたんだけど、理由あって北海道へ来て流通の工場を立ち上げたんだ。

僕は23歳のとき、独立して2年足らずで一度敗退しているんだ。奈良橿原町に店舗を構えたんだけど、そのときに農業試験場の木村雅行博士と知り合って、野菜のことをいろいろ教えていただいてね。その方が函館出身だったから、北海道のことをいろいろ教えてもらってたんだ。行きたいなと思っていたんだけど、今の登美ケ丘に店舗を移店する準備で忙しくて、なかなか行けなくてね。そうこうしているうちに年月も経って、恩師の木村博士がお亡くなりになってね。その機会に北海道へ来たんだけど、これがすっかり魅了されて、居ついちゃって、とうとう水産メーカーまで作ってしまったんだよ。

こっちの仕事はね、漁師が水揚げする浜市場から魚を入札で落札して、加工場でいろんな商品を作って飲食店に卸しているんだ。もちろん鮮魚出荷もあって、時には築地市場へ卸したり、札幌中央、函館市場なんかにも卸したりする。函館から室蘭までの主な浜市場の場内入札をする権利を持っているんだよ。ほたて貝や、さくらます、かに、いか、たこ、ひらめなど、浜で水揚げされる魚貝を数トン単位で扱っているんだ。鮭なんかだと、フィレにするのに一日1トンも包丁で捌くことがある。腕が動かなくなるほど包丁を使うときがあるんだ。10年経って、お客様もたくさんついてくれて、今も150%くらいの勢いで伸びてる。

いやあ、しかしこの事業は困難なことが沢山あったねえ。まず、言葉の壁。この辺りは青森などの東北から移住してきた人たちが作った町だから、訛りがすごいんだ。ちょっと年配の方なら何を話してるのかちんぷんかんぷんでさ、しかも市場の入札は専門用語が多いときたから、意味を理解するだけで3年以上かかったよ。ところ変わればだけど、地域性なんかも独特のものがあって、慣れるのに少しかかってしまったね。でもね、住民のほとんどは漁師なんだけど、性格はいいよ〜。サッパリしててトラブルも無いから非常に過ごしやすい町です。

今、運営しているサイトあるから紹介しておくね。「さかなだマート」 「さかなだネット」 「匠探訪」 これら3つを運営してるんだけど、メインはさかなだマートね。魚のこといろいろ書いてあるから、興味があったら見ておいてね。

 

北海道の事務所に張ってある言葉が僕らのフラッグシップ。

「粋、活き、息、意気、生き 嘉楽!」 ってね。 粋な仕事を、活き活きと、息を合わせて、意気込みを持ってあたれば生きてくる。っていう意味なんだ。 

魚を扱ってるんだから、人間も活き良く鮮度良くないとね。

 

 【社長の仕事】

これはもう、結論から言うと、ビジョンを立てること、全てのリスクを背負うこと、教育の三つかな。もちろん中小企業の社長は、なんでも出来なきゃ会社の繁栄は無いし、務めちゃいけないと思ってる。マーケティング、マネージメント、技術、営業、教育、数字管理・・・、いやはや膨大な仕事を毎日こなしてるんだよ。新規事業立ち上げ時だと、毎日16時間を数ヶ月休み無しで働くこともある。だから、体力とメンタル面の強さはぴかいちだと自負してるよ。今も躍進を続けているんだけどね、現実的に、いろんなスキルと、精神面の強さが無ければ25年存続させることなんで到底できない世界でね。若いときは、勉強して要領よくこなせば簡単にいくだろうって考えてたりしたときもあるけど、今はそんな意識、微塵も無いくらいに吹き飛ばされたよ。笑

みんなには、しっかり体休めろよ。なんて言ってるけど、自分はというと、全くおかまいなしでアクセル踏みっぱなしというところでね。笑 いや、これはもう仕方ない事で、これくらいをこなせなきゃ会社を持続させることなんて出来やしない。弱い社長だと、すぐに倒産なんていう地獄の門が開いちゃう。で、みんなを路頭に迷わせてしまう。でもね、そんなに無理しているつもりはないんだよ。若い頃から体は鍛え込んでいるから、もともと体力と気力には自信あるし、なんといっても仕事が好きなんだ。事業がうまくいくともっと面白くなる。まあ、嫌いになったからって辞めるわけにはいかないけどね。笑

社長の本音なんてなかなか書けないし、書いたことないんだけど、ちょっと書くね。本邦初公開ってとこだな。 まあ、なんというか、どれだけ悟りを開かなければなんないんだ?と、常々思いながらやってきたのが本音のところでね。時にはなんで社長なんてやってるんだ?って思うこともあったよ。というか、そういったことの連続だったよ。でね、あるとき、あまりにうまくいかないから、自分を全部捨ててしまえって、ほんとに決意して寺に2日篭って座禅組んだんだ。すると思い通りにいかないことなどのこだわりや捉われが無くなって、純粋に社長業っていう責任ある仕事が好きになったんだ。

そのとき思ったね。なんでこんなちっぽけな自分を後生大事にしようなんて考えてたんだろ?って。もともと企業っていうのは、個性を有した個人が集まる営利目的の集合であり、現代は、社会事業でもあるんだから、その最も上に立つリーダーっていうのは、まずみんなの生活をどう安定させるかを考えないといけないんだ。だからね、自分を優先に考えている人には務まらなくて、むしろボランティアやってるくらいでないとうまくいかないんだ。しかも僕は創業社長だから、なんでもゼロから築き上げてきたから、膨大な仕事量をこなしてきたってわけ。

今はね、僕の仕事を心から助けてくれる人が多くなったから、これでも結構楽になったほうなんだ。まあ、社長にもいろんな人居るだろうけど、しっかり運営している会社の社長は、やはり人知れず、日夜人一倍努力していると思う。一生懸命頑張ってもうまくいかないときもあるわけで、銀行にお金借りなきゃ運営できないときもあってね、そんなときなんて、命懸けてやるってくらいの気持ちないと仕事もうまくいかないって体感レベルで思うんだ。

死生観もしっかり持ってる。哲学も深めてきたし、社会を広く見る努力もしてきたよ。最もたいへんだったのは、自分のマネージメントだったね。僕の上には上司が居ないから、一人で判断し、決断しってことが多くてね。言いたくないのに言わなきゃなんないとか自分の感情とは違うことをしなきゃなんないことが多いし、しかも社長の考えてることなんて独特のものがあるから、そう簡単には相談にのってもらえる人がいないんだ。だから人が好きなんだけど、底の無い孤独が襲ってくる時があるから、なんでも覚悟をするまで時間が必要だったよ。

ただ、25年やって、社長という仕事に慣れてくると、「やっててよかったなあ。」という気持ちになることが多くなってきたと思う。今、やっと3分の2人前ってとこかな。ふと思うときがある。出来の悪い奴だから、こういった仕事を与えられて、人生勉強しろって神様が使命を与えてくださったのかな・・・なんてね。使命を感じてるからね、死ぬまで必死でやり通そうと思ってる。 負けないぜ。

まだまだたいへんの連続だけど、でも、このミッションは命を懸けてやるだけの価値があるし、みんなが一生懸命がんばってる姿や喜んでる顔見るの嬉しいんだ。それにね、もう多くの社員が子供を持っててね、北海道の工場にも遊びに連れて来るんだけど、この子供たちを見てたら、君たちが一人前になるまでおじさんもパパも頑張るからねって思うんだ。 ずっとずっと祖先をたどっていくと、みんな兄弟みたいなもんだからねえ。

そうそう。僕が書いてる文書はね、ほとんど自分が失敗から学んだことなんだよ。とにかく痛い目に会わないとわからない自分だったから、失敗は誰よりも多い自信がある。笑 そしてめげないことにも自信がある。

僕は努力する天才になったんだ。そして今、すべてを楽しさに変えることができる天才になった。

毎日、あったかいご飯食べることができて、あったかいお風呂入ることができて、疲れてもお布団で熟睡できる。 僕は感謝の毎日です。

いやあ、過去の自分の痛みなんて書いたことが無いから、どうなんかな?って、ちょっと複雑な気持ちだけど、まあ、いっか。

 

続く

 

【チームワーク】

チームワークとはね、「全員がリレーションシップを大切にして、活動の質的向上と信頼関係を高めながら、共有する目的に向って成果を出すために、力を合わせ行動すること。」ちょっと長いけど、更に言えば、「一人一人が主体的になり、パートナーと息を合わせ、各自が最適な役割を果たしてチームで成果を上げること。」 こんな感じかな。

書いていてね、思うことがあるんだ。本当は、こうやって書いたことを頭で理解するより、実際現場で衝突したり、問題に当たったりしながら覚えていくほうが手っ取り早いんだ。チームワークがへたな人は、リスクを避けようとしすぎる面があって、実際現場では動かなくなる。複雑に考えすぎているのかもしれないね。

チームワークが出来ると、すごいパワーが生まれるんだ。一人でやるより楽しいし、二人が息を合わせば、一人でやるときの三倍に能率が上がるんだ。数が多くなってみんな息が合うと、天文学的に能率があがるんだ。しかも気持ちよく、楽しい。近年は個性が絶対価値のようにやってきたから、ぶつかり合うことがあっても、素晴らしいチームに出会ったことがない。本来、個性とは調和すると爆発的な力を発揮するんだけど、どうも主張しあっているような気がするんだ。もっと気楽に肩の力を抜いてやればいいんだ。個性なんて犬でもネコでもある。以前、農家のおばあちゃんが軒先で生まれた犬を見て言ってたよ。「8匹いるんだけど、ぜんぶ性格違うのよ。」って。

認めあう意識を持つこと。調和の本来の意味を知ること。これがわかるとすごいチームワークができる。ここに甘いも辛いもわかった愛情深いリーダーがいると、もう最強だね。リーダーは権限を持つべきだけど、権限を意識しない。愛情視点で接することが大事なんだ。チームのことを大切にして仕事をしていると、人生レベルですごく大きなスキルを持てるようになるんだ。 とにかくね、やってみること、諦めないこと、相手を尊重すること、コンプレックスを捨てて無心になること、そうすれば必ず良いチームができて、仕事は捗り、仕事が楽しくなる。

多少ね、スキルが低い人が居ても、チームワークの相乗効果はすごいから、そんなことに捉われる必要はないんだ。なにも問題ない。むしろ捉われることが、負の遺産を引き受けることになる。多少のことは、みんなでカバーしてやればいいんだ。もちろん本人が誠実に、努力しているという前提だけどね。よ〜く相手のことを見ているとね、その人の役割が見えてくるからね。捉われの心は、そういった正の遺産を見えなくしてしまうことが多い。人と人の関係って複雑なように見えるだろ?でもね、本来人と人もね、自然と同じように、自ら調和していてシンプルなんだ。それを見えなくするのは、自我や欲望なんだよ。

ただね、僕はいつもチームを作るにあたってこう考えているんだ。シンプルって、結局は複雑なところを通らないと至りつかないんじゃないかなって。それはただ単純なだけで応用が効かず、意味を持っていないシンプルなんじゃないかなって。だから、悩み、考えることがあってもそれはそれでまた必要なことなのかもしれない。いつまでも悩んでいたり考え込んでいちゃだめだけどね。そんなとき最初はね、無心を意識して動くか、シンプルに考えようと意識してみよう。そうすると何かが見えるかもしれない。

 

続く